4.就業が不可能な時代(雇用なき成長)

歴史的にみて、産業が興隆し、新たな雇用創出を促進する一番の鍵となるのは、実は「観点の変化」です。観点の変化は学術の発展につながり、技術の進歩を生み出し、新たな仕事、新たな産業、新たな経済構造を創出してきました。
そのような歴史の流れの上で、雇用の観点からみた現代産業の限界は、モノを変化・運動・移動させる理工系産業に従事してきた人間が、全く不要になっていくという点です。

ロボット技術の長足的発展は、人間ができること、考えることはすべてロボットでもできてしまう時代を招きます。機械よりも非効率・不正確で扱いにくい労働力としての人間は、存在価値を持たなくなるのです。

人間はせいぜいAfterサービス産業に従事する程度しか存在価値を持たず、人間不在の「雇用なき成長時代」という、資本主義と文明のあり方そのものの根本的瓦解の危機が、すでに始まっているのです。
この時代の危機を乗り越えるには、ロボットが決して真似することのできない産業を創出し、人間の尊厳性を無限に花開かせる新たな雇用を生み出す道を切り開くことが必要です。

そのために私たちは、心を悟らせる21世紀の人づくりである人文産業・認識産業・感動産業の創出によって具現化するアジェンダを推し進めています。経済発展の中心主体にしっかりと人間をすえ、すべての産業を底上げするBeforeサービス産業の活性化を通して、資本主義の暴力性を解決する「人本主義」の経済発展モデルを創造すること、それがこの時代の最難題である雇用の危機を明確に解決できる道だと考えています。

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