文明の危機をチャンスに大反転させる

 今の時代が直面している文明的な危機を日本から大反転させて、日本から希望にあふれる世界を創っていくのが私たちの夢です。そのために私たちは、そもそも現代文明の危機とは何なのかということを五つの要点で独自に整理しました。五つの危機の「原因」と危機に対する「処方」をお伝えしながら、実際に未来を切り開く「変革の主体」となる力をどう創ればよいのか、という私たちの取り組みの全体像をご紹介したいと思います。

最初にちょっとお話したいのですが、「文明」や「人類」という言葉は、普段日常の生活やお仕事、人間関係の中であまり使われない言葉かなと思うんです。しかもジャパンミッションプロジェクトでは「人類500万年」とか「世界68億人」とか、大きな観点で話をします。そうなると、あまり自分とは関係ない話、程度が大きすぎる話と思われるかもしれません。ですが、決してそうではありません。文明の問題、文明の危機と私たちの人生の問題、それはすべて密接に直結しています。

例えば私たちが日常で当たり前のように使う言葉で「文明病」ってありますよね。今からの季節だと花粉症。これは文明病です。物質文明が発達していった結果、今までにはなかった症状が出てきます。うつ病や、メタボなどの生活習慣病もそうです。文明の問題・危機というものと私たちの日々の生活や人生は、実は分けて考えることはできないんです。いうなれば、私たち一人ひとりが文明そのものです。ですから文明の危機が解決できないという事は、私たちの人生そのものの危機を解決できないという意味に繋がっています。そのように、全て自分に繋がった問題ですから、大きなスケールに見えますが、自分の日常生活に繋がったものとして、捉えていただきたいと思います。

 それで、文明“病”といったときに、人間も“病気”にかかりますよね。病気にかかったときに一番大事なのは、その病気の診断を正確にすることです。どんな病状で、どんな原因で病気になったのか。それが正確に診断できて初めて次に、解決策、処方箋という段階が出てきます。今の時代、今の日本、今の文明が抱える危機を解決するために、そもそも危機が何なのかという正確な診断、そしてその危機に対する解決策。さらにその解決策を具体化する主体をどのように創ればよいのか。これらがそろって初めて、今の文明の危機を自分たちの手でチャンスに大反転させることができます。

 私たちは今のこの現代物質文明が抱える病気の診断として、「文明の五大危機」という形で整理しています。その一つひとつを解決して、新しい健康な文明を創っていく。それが私たちの目指す全体像です。

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