「観点の次元上昇」による文明の構造改革
文明の構造そのものの変革を考えた時、実は根本的な大きな問題があります。日本が近代以降学び続けてきた多様な政策や思想、今の社会システムや資本主義、株式会社という仕組みさえも、基本的には西洋から入ってきています。私たちはそれを模倣して創り上げているに過ぎません。ですから日本のオリジナルがほとんどゼロの状態で、ただ西洋を模倣してきたがゆえに、土台の部分が日本は弱いんです。
しかも、この西洋がリードしてきた土台そのものが限界を迎えています。さらにそこに対する明確な代案が世界的にない状態です。この状態を何からどう変えたらいいのか。文明の構造の一番根っこである観点、基準点から全てを立て直して、全く新しい文明を創っていきたい。それが私たちの目指している変革の出発点であり、方向性です。
観点の問題について、今日はポイントだけお伝えしますと、人間は誰しも脳を使って生きていますよね。今は脳科学、脳機能の研究が非常に盛んです。脳機能を生かした教育というものもあります。ですがこの脳機能自体が実は根本的に大きな問題、限界を持っているということに人類が気づいてこなかった。そこを超える必要性があります。
私たちが言っている「観点固定」の問題とは、普段人間は五感覚脳を使って全ての物事を認識していますが、この五感覚脳だけを使って生きる生き方では、今の人類の危機の本質的な問題は解決できないということです。ですから、人間の脳の五感覚の観点自体を変える必要があり、それを私たちは「観点の次元上昇」と表現しています。
今までこの世界は心の世界、抽象的な精神世界でとどまっていたもので、人類の歴史を文明史的に観ても発達していない領域です。ソクラテスや釈迦やイエスの時代から、人間の精神性は根本的には発達していません。では逆になぜ、科学技術は発展しているのかというと、誰もが理解できて、伝達ができて、それを継承発展できるのが「学問」だからです。けれど心の世界はそうではありませんでした。でもその限界を超えて、人間の五感を超えた世界を明確に論理とイメージで伝達できる時代です。文明の土台から全てを立て直していく文明の構造改革。これが観点・基準点の限界を超える世界です。





