自己アイデンティティの完成を目指して
2つ目の危機は「発展エンジン停止時代」。これは今、個人の生きる原動力が非常に弱まっているということです。今まで何かのために生きてきた。自分が何かを得るために生きてきた。そういう欲求自体が特に若い人の間で非常に弱まってきています。昔であれば家族のために、あるいは日本のためにといった大きな志がありました。しかし今は生きていくこと自体が苦しく、自分が何かのために生きるという生き方、あるいは人間の自我から来る目的思考型の欲求が力を失っている状態です。
これを超えるために、人間が生きる新たな原動力を作らなければなりません。それを私たちは「自己実現欲求」、「自己完成欲求」という表現をしています。言い換えるなら「自己アイデンティティの完成」です。
重要なのが、この精神文明の発展エンジンと、物質文明の発展のバランスを取って双方を融合させることです。どちらか1つが欠けてしまうと非常にバランスが悪くなってしまうからです。融合させた新しい生命文明の発展エンジンの一番中核になるもの。それを私たちは「自己超越欲望」と言っています。これは、自己・自我を超えて、全ての存在、全ての人間、世界68億人類のために生きる原動力であり、それこそが新しい成長発展エンジンになるのです。





