人間にしかない感性を花開かせる新産業
4つ目は、「就業が不可能な時代、雇用なき成長時代」。これは先ほどお話しましたロボットの問題と同じことですが、実は今お伝えしているテーマの中で一番重要な部分です。産業が興隆するために必要な新しい技術、技術が興隆するために必要な新しい学術。
その学術は、実は観点が変化した時に生まれてきたんです。古代から中世まで迷信を信じている時代は魔術、錬金術の時代でした。ところが、人間の理性によって合理的にこの現象世界が理解・説明・予測できることを見出したのがニュートンです。そしてニュートン以降の西洋の科学技術文明の発達があります。この観点の変化によって産業革命が起こり、IT革命が起こり、今のこの時代があるのです。
しかし今、物質文明、情報社会、金融資本主義で世界が幸せ、平和になっていません。グローバル資本主義社会の中で、逆に多様な問題が噴出しています。お金の暴力性に人間が支配されている状態です。私たちは資本主義の根本問題を含めてこの限界を超えて、人間の観点の革命、認識の革命から新しい雇用を創造していきたい。新しい観点から生まれる新しい学問、技術、産業、経済を創っていきたい。そして、機械が絶対に真似できない、人間にしかない感性・感動のセンスを無限に花開かせていく「感動産業、認識産業」を全く新しい産業として創っていきたいと考えています。
今、分離意識出発ではなく統合の観点からくる新産業が求められています。お金中心ではなく、人間本来の価値を中心にした、人間のための経済、「人本主義」の経済のあり方を創建する必要があると思います。





